Web? web? ウェブ? 言葉は正しく使いましょう

例えば、次の一文を見てみましょう。

[ふきだし]

webを勉強したいから、WORDPRESSと bootstrapの本を買ってきた。Htmlと JQueryから勉強するぞー。AJAXもやっていきたい。あと、キャノンのカメラ欲しい。

[/ふきだし]

この一文、英語の大文字や小文字がバラバラでかなり違和感があります。ここでは、「正しい言葉の使い方」について紹介していきましょう。

略語はすべて大文字

「Html」という言葉は「HTML」と、すべて大文字にするのが一般的です。HTMLは「Hyper Text Markup Language」の頭文字を取った略語で、英語の場合このように頭文字を取って、1つの言葉にすることがよくあります。

この場合、すべて大文字で表記されます。同じく CSSも「Cascading Style Sheet」の略称なのですべて大文字です。逆に「Java」などの場合は、一単語であるため先頭だけ大文字で表記されます。

略語ではなくなることも

例えば、「Ajax」は元も「Asynchronous Javascript And Xml」の頭文字を取ったものです。そのため、当時は「AJAX」とすべて大文字で表記することも多かったのですが、その後、一般名称となったため、現在では「Ajax」と先頭だけ大文字にするケースが増えてきています。

このように、言葉の使われ方が変わると表記も変わる事があります。

Webは、web? ウェブ?

例えば、「Web」という言葉もそのタイプ。Webは元々「クモの巣」というような意味があり、インターネットがクモの巣のように張り巡らされている様子から「World Wide Web(WWW)」という言葉が生まれ、そこから「Web」と略して呼ぶようになりました。

通常、このような技術用語などは先頭を常に大文字にして、「It’s Web site」などとすることが多いのですが、その後一般名称になったため、文中の場合は大文字にしない(It’s web site)とする表記が増えてきました。

ただ、日本人がこれを利用する時に勘違いをして「常に小文字で表記をする」として「webサイトを作ります」などとしている表記もありますが、これはこれで間違えている気がします(文頭なら普通に大文字になるはず)。

ただ、日本語では一般名称がカタカナになる事があり、Webについても一般名称になるならカタカナで良いのではないかという考え方もあり、筆者はこれを採用しています。

名前は大文字小文字も含めて確認すべし

商品名や企業名については、これらのルールが必ずしも適用されないので、その名前を考えた起業や人が、公式に出している表記を採用する必要があります。例えば「WordPress」の場合、「W」と「P」が大文字になります。「wordpress」や「Wordpress」「WORDPRESS」はいずれも間違いです。

調べる際は、公式サイトにアクセスをして表記を探します。

その他、「YouTube」「TikTok」などもところどころが大文字になります。しかし、例えば「Facebook」の場合は「FaceBook」とはなりません。

最初が大文字ではないケース

ややこしいのが、最初が大文字ではないケースもあることです。例えば「jQuery」の場合、最初のjは小文字、2文字目のQが大文字になります。iPhoneや iOSなどもこのパターンです。

また、あえてすべて小文字で表記するケースもあります。ブログサービスの「note」などはすべて小文字です。

全部大文字なケース

例えば「IBM」は、もともと「International Business Machines Corporation」の頭文字を取ったものであるため、先のルールに則り、すべて大文字になります。

しかし、半導体メーカーの「NVIDIA」は、特に頭文字ではないもののすべて大文字になります。

後から名前が変わるケース

例えば、Macの OSソフトの名称は、最初は「Mac OS X」でした。しかし、10.8から「Mac」がなくなって「OS X」となり、さらに 10.12から「macOS」という表記になっています。

さらに例えば、その開発メーカーである「Apple」も長らく「Apple Computer」でしたが 2007年に「Apple」に名称が変わっています。

ロゴと表記が合っていないケース

大文字・小文字の表記を確認する時、ロゴマークを確認するのは危険です。なぜなら、ロゴマークの表記と正式な表記が合っていないケースがあります。

例えば Facebookの場合、ロゴマークは次の通りすべて小文字で表記されています。

しかし、文字として表記する場合は先頭が大文字の「Facebook」となります。さらには、企業を表す場合とサービスを表す場合でも表記が異なります(会社名はすべて小文字)。

Twitterや、Unityなどもこれに該当します。WordPressもロゴをよく見ると、すべて大文字で表記されています。

小文字になるべき箇所を、大文字のまま小さくするという装飾がされています。

日本語の表記も注意

日本語のメーカー名などにも注意が必要です。中黒(・)の有無、アルファベット表記かカタカナ表記か等の違いがあります。例えば筆者のウェブ制作会社は「エイチツーオー・スペース」が正式表記(登記している名称)になります。

「エイチツーオースペース」も「H2Oスペース」も間違いです。ただし「H2O space」は英語表記として正しいと定義しています。

かなりややこしい例として有名なのは、冒頭の例にも出した「キヤノン」は、読み方は「キャノン」なのに、表記上は「ヤ」が大きくなり「キヤノン」になります。このあたりも、ウェブサイトなどを確認して表記していきましょう。

正しいツイートはこれ

ということで、冒頭のツイートを正しく修正すると次のようになります。

[ふきだし]

webを勉強したいから、WORDPRESSと bootstrapの本を買ってきた。Htmlと JQueryから勉強するぞー。AJAXもやっていきたい。あと、キャノンのカメラ欲しい。

[/ふきだし]

[ふきだし]

ウェブを勉強したいから、WordPressと Bootstrapの本を買ってきた。HTMLと jQueryから勉強するぞー。Ajaxもやっていきたい。あと、キヤノンのカメラ欲しい。

[/ふきだし]

正しい言葉を使うクセをつけよう

いかがだったでしょう。普段ツイートとか、ブログを書く時に、いちいち表記を調べるのは面倒くさいかも知れません。しかし、 電子メールなどで取引先のお名前を間違えていたりするのは、失礼に当たることもあります 。

普段から、このあたりをきちんと気にかけて調べるクセをつけておくと、他の事でも「調べる」ということに抵抗がなくなります。是非気をつけていきましょう。

この記事を書いた人

たにぐち まこと

『よくわかるPHPの教科書』や『マンガでマスター プログラミング教室』の著者。 ともすた合同会社で、プログラミング教育やこども向けの講座などを Udemyや YouTubeで展開しています。

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