2020年版、プログラミング学習のためのPCの選び方

プログラミングを学習するには、PCを準備する必要があります。この機会に新しく環境を準備したいという方のために、ここでは PCの選び方を紹介していきましょう。

デスクトップ型かノート型か、タブレット型か

PCを選ぶにあたって、まずはその「形」から考える必要があります。大きく分けると、据え置き型のデスクトップタイプ、持ち歩きが可能なノート型、そしてキーボードがないタブレット型に分けることができます。

まずここで、プログラミングだけを考えた場合はデスクトップ型は選択肢から外してしまってよいでしょう。従来、デスクトップ型は性能が高くてコストが安いという特徴がありました。しかし、その後ノート型も性能は上がって価格は下がり、非常に購入しやすくなりました。

プログラミング学習は、決まった場所で行うよりも持ち歩きながらカフェなどでも学習できるようにしたり、気分を変えながらできたほうが良いので、ノート型が良いでしょう。

なお、プログラミング学習のほかにゲームをやりたいとか、ビデオ編集をやりたいなどの場合にはデスクトップ型も選択肢に上がってきます。

また、タブレット型もあまりお勧めしません。プログラミングにおいてはキーボードをかなり酷使します。キーボードの打ちやすさで指の疲れ度合いなども変わってくるため、キーボードが簡素なものは使わないほうが良いでしょう。もし、タブレット型にする場合には逆にキーボードにはとことんこだわったほうが良いでしょう。

OSによる違い

次に選ぶのは、OS(Operating Software:基本ソフト)の違いです。大きな違いは「macOS」か「Windows 10」かですが、念のために紹介しておくとこの2つのOSと、Android/iOS/iPadは大きく異なります。

例えば、iPad Proは性能的にはノート型PCと変わらない程度の性能を持ち合わせています。しかし、iPadシリーズに搭載されているのは「iPad OS」という特殊なソフトウェアでプログラミングの学習はほぼ不可能と言えます。同じく、Androidや Chrome OSという Google製の OSもプログラミング学習はできません。

そのため、必ず macOSかまたは Windows 10を選びましょう。この両者のどちらを選ぶかは人それぞれです。現状では macOSを勧める人の方が多いかと思いますが、筆者は次の理由から Windows 10を勧めています。

  • タッチパネルを搭載した端末がある
  • 開発が活発で将来性がある
  • UNIX/Linuxとの相性問題が解消していっている

とはいえ、筆者自身も macOSも利用していますので、最終的には「どちらも使いましょう」というのが結論となり、最初に選ぶ OSはどちらでもよいでしょう。

CPU

PCを選ぶ場合、最も性能に影響するのが「CPU(シーピーユー)」または「プロセッサー」と呼ばれるパーツの性能です。現在、Windowsも macOSも Intel(インテル)または、AMD(エーエムディー)というメーカーが開発している CPUを搭載しています。

Interlの場合「Core i」というシリーズで、現状「5/7/9」が現役です。数字が大きいほど高性能で、小さい数字の CPUは徐々に消えていきます。

現状、Core i7が一般的で Core i9を搭載しているとかなり高額になります。Core i5は格安PCなどに搭載されていることが多いでしょう。最初のうちは Core i5でも十分です。CPUにこだわるよりは、メモリ量やストレージにこだわるとよいでしょう。

メモリー量

メモリー量は、PCを利用するときの快適さにかなり直結します。

同時に起動できるソフトウェアの数や、ブラウザーでのタブの数などに影響があり、メモリーが足りなくなると動作速度が極端に遅くなります。(これは、ストレージをメモリーの代わりに利用する「仮想メモリー」が起動するためで、ストレージはメモリーに比べて動作速度が遅いためです)

メモリーは選べる中で最も多いものを選ぶとよいでしょう。最低でも 16GB、可能なら 32GBなどを選択するとよいでしょう。8GBなどの場合は、Google Chromeでいくつかタブを開いているだけでいっぱいになってしまうかもしれません。

ストレージ量

ストレージは、データを保存しておくための領域です。ビデオ編集などでは大量のストレージ量が必要ですが、プログラミングではそれほどの容量の必要ありません。

近年利用されているストレージは「SSD」と呼ばれるもので、従来の「HDD(ハードディスク)」に比べて、読み書きが高速になっています。

ただし容量は少なく、HDDだと 2TB(テラバイト)や 3TBなどもあるものの、SSDで同じ容量を実現しようとすると数倍のコストに跳ね上がります。そのため、512GBや 256GBといった容量が一般的です。

プログラミングの学習を考えれば、256GBでもそれほど問題はなく、その代わりに Dropboxなどのクラウドストレージを利用して容量を節約したり、外付けの USBメモリーなどを利用するとよいでしょう。

その他のポイント

タッチ画面かどうか

Windowsの場合、画面がタッチできるかどうかで違いがあります。近年のほとんどのモデルはタッチ可能ですが、安いモデルなどではタッチができないケースもあります。

タッチはできるようになると非常に便利に活用できるため、できれば選んでおくとよいでしょう。

SIMカードをさせるか

PCの種類によってはSIM(シム)カードを差すことができるモデルがあります。この場合、通信会社と契約をした SIMカードを使うことで、無線LAN環境がないところでもインターネットに接続できます。

一度使うと離れられないほど便利ですが、とはいえ利用できるモデルは限られているうえ、SIMカードを契約しなければならないため、スマホのテザリング(無線LAN共有機能)などで利用してもよいでしょう。

重量とサイズ

自宅と学校や会社などへの持ち歩きを考えている場合は、重量も非常に重要なポイントです。ノート型PCは、主に液晶のサイズで全体の大きさが決まります。

現在主に利用されているのは、13inchサイズ前後と、15inch前後。また、小型PCなどでは 10inch前後などのサイズもありますが普段使うには、少し使いにくいかもしれません。

大きいほど使いやすいですが、その分重くなりやすく、使いやすさと軽さのバランスを取るとよいでしょう。これについては、実際に店頭などで持ってみることをお勧めします。

2020年おすすめモデル

これらの内容から、2020年でお勧めする PCとしては次のようなものがあります。

MacBook Pro 13inch / MacBook Air

macOSのモデルを選ぶ場合、現状は MacBook Proか MacBook Airを選ぶことができます。Proには 16inchモデルもありますが、少し大きすぎるかも知れず 13inch程度がおすすめです。

Surface Laptop 3

Windowsの PCを選ぶ場合、最初に選びやすい選択肢としては Microsoftの「Surface(サーフェス)」シリーズが挙げられます。Surfaceには、次のような種類があります。

  • Surface Pro X
  • Surface Pro
  • Surface Book
  • Surface Laptop
  • Surface Go

この中で、プログラミングに適しているのは Laptopという通常のノート型の PCになります。Proシリーズはタブレットスタイルでの利用が主となっていて、キーボードが打ちやすいものではないため、プログラミングにはあまり適していません。Bookは非常に重く、Goは小さすぎます。Surfaceを選ぶなら Laptopが良いでしょう。

国産なら VAIO、海外なら HUAWEIなど

Windowsにはこの他にも、各メーカーからさまざまなモデルが登場しています。場合によってはものすごく安い価格で高スペックな PCがある場合もありますが、ほとんどの場合は「バッテリーが持たない」「筐体がもろい」「全体の作りが荒い」など、値段相応のクオリティのため、ある程度の金額は出して購入したほうが、実際の満足度が高くなります。

好みに合わせて選べますが、国産であれば VAIOシリーズ、海外なら中国の HUAWEIの PCなどが良いかもしれません。

この記事を書いた人

たにぐち まこと

『よくわかるPHPの教科書』や『マンガでマスター プログラミング教室』の著者。 ともすた合同会社で、プログラミング教育やこども向けの講座などを Udemyや YouTubeで展開しています。

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