2019年 5月 6日から Microsoftのデベロッパー向けイベント『build 2019』が開催されています。
今回、いろいろと面白い発表があったため、まとめておきます。
Chromium Edgeに Internet Explorer mode搭載
Microsoftの公式ブラウザーと言えば、Windows 10からは「Edge」に変わりましたが、Internet Explorerも 11が変わらずインストールされていました。
しかし、現在開発中の次期Edgeには、「Internet Explorer mode」が搭載され、切り替えて利用できるようになります。Edgeといえば、現在のレンダリングエンジンである「Edge HTML」を捨て、Google Chromeや Safariと同様の「Chromium」を採用することが発表されています。
こちらに置き換わるタイミングなどで、IEの同梱は終了し、この「IE mode」を利用して引き続き社内システムなどを使っていくことになりそうです。
[速報]次期Micrsoft Edgeに「Internet Explorer mode」搭載。企業向けにIE11のレンダリングも提供。Microsoft Build 2019 - Publickey
ブラウザーベースの開発環境『Visual Studio Online』がサービス開始
オンラインの開発環境と言えば、Cloud 9や CodeAnywhareなどがありますが、Microsoftはここに Visual Studio Codeのエンジンを携えて参入します。
ブラウザーベースで利用できるため、iPadの Safariなどでも利用できるほか、リモートで多人数のデバッグなどが可能な「Live Share」にも対応。また、Visual Studio Codeの拡張機能も利用可能とのことです。
Windows Subsystem for Linux 2発表。Linuxカーネル同梱へ
Windows上で Linuxが利用できる Windows Subsystem for Linuxの次期バージョン「WSL2」が発表されました。
現在は、Windows Storeからインストールする必要がある、Linuxのカーネルも同梱され、仮想環境(コンテナー)技術であるDockerなども利用可能になるとのこと。
[速報]WindowsにLinuxカーネルをバンドルへ、Windows Subsystem for Linuxに最適化。Microsoft Build 2019 - Publickey
[速報]Windows上でフル互換のLinuxシステムコールを実現する「WSL 2」発表、Dockerも実行可能に。Microsoft Build 2019 - Publickey
Windows Terminal発表。コマンドプロンプト、PowerShellが統合
Windowsで評判の悪かった点の1つである、「コンソールが使いにくい」というポイントのが改善されます。
旧来の Windowsでの標準コンソールであった「コマンドプロンプト」、新コンソールの「PowerShell」に変わって、『Windows Terminal』が登場します。
SSHや Gitなども、コマンドラインから使いやすくなります。
GitHubアカウントで、Azureにログイン可能に
GitHubが Microsoftに買収されたのは記憶に新しいですが、GitHubのアカウントで Azureにログイン可能になりました。
.NET Coreが .NET 5に。.NETファミリーが統合へ
.NETとは、Microsoftのフレームワークの総称ですが、いろいろな名前に分散してしまっているのを、『.NET 5』に改称されます。.NET Frameworkや Xamarinといった名称は消えていく(?)ようです。
Visual Studio Onlineや Windows Terminalなど興奮する発表が満載でした。これからの Windowsが非常に楽しみです。