ともすたmedia
PHP(Laravel)や WordPress、Pythonなどのサーバーサイドプログラミング言語を学習するには、学習用のサーバーを準備する必要があります。
この時、レンタルサーバーや AWSで利用するといったネット上に構築する以外だと、次のような方法を利用して自分の環境内に準備する方法があります。
- Apacheなどを個別にインストールする
- Vagrant, Docker
- XAMPP
- MAMP
筆者はこの中で、MAMP、特に有料版の「MAMP Pro」をオススメします。ここでは、その理由などを紹介しましょう。
自前環境、Vagrant、Dockerは面倒
自前の環境や Vagrant、Dockerはチーム開発などの時に環境をあわらせられるなどのメリットはありますが、動作が重かったり、環境構築が面倒だったりで何かと気軽さに欠けます。
慣れた人なら良いのですが、言語を学習しようとする人がこの部分で詰まったり、手間がかかるのはあまり良いとは言えません。
XAMPP
XAMPP(ザンプ)は、かなり歴史のある環境構築ソフトです。Windows/macOS/Linux向けにリリースされていて、特に Windowsユーザーには利用者が多いソフトです。
macOSの場合、その後「MAMP(マンプ)」がリリースされ、こちらのユーザーが多くなりました。そして、Windowsにも MAMPがリリースされ、当初は未完成な感が強かったのですが、これの完成度がぐっと上がったため、オススメできるソフトになりました。
MAMP
MAMPには、無料版と「Pro」と呼ばれる有料版があります。無料版は、XAMPPと機能にそれほど違いがありませんが、Proは非常に高機能で、また非常に使いやすく作られています。
7,600円程度とそれほど高額ではありませんし、30日間の無償体験もできます。まずは、無料版を使ってみて物足りなくなったら課金すると良いでしょう。
なお、無料版をダウンロードした場合も Pro版が同梱されます。起動すれば体験版として利用できますが、課金しなければ特に料金を請求されるなどはありませんのでご安心ください。
MAMP Proの機能
MAMP Proには、無料版や XAMPPにはない、次のような機能が提供されています。
複数定義できるサイト定義
MAMP Proには、複数のサイトを定義することができます。また、無料版の場合は「localhost」というローカルURLしか利用できませんが、例えば「dev-tomosta.local」など、独自のURLを割り当てることができます。
hostsファイルも自動的に編集されるため、この設定したURLでアクセスが可能になります。
PHPのバージョンなどを個別に設定できる
あえて古いバージョンの PHPで開発をしたい場合などに、バージョンを指定することができます。サイトごとに変更できます。
Ruby, Pythonも利用可能
MAMPでは、Rubyや Pythonも利用可能です。
MAMP Cloudが利用可能
MAMP Cloudは、Dropbox上に MAMPの設定を同期して複数の環境で同期をするためのサービスです。通常、999円で利用できるサービスですが、MAMP Proでは同梱されています。
このような高度な機能が、デザインされたビジュアル環境で設定できるため、初心者でも非常に使いやすいソフトに仕上がっています(英語なのが残念ですが)。
是非、まずは体験版から利用してみましょう。