kintoneがWebエンジニアにおすすめな理由

kintone(キントーン)は、サイボウズ社が運営する「業務アプリ制作のノーコードツール」とされています。

こう聞くと、エンジニアにとってはあまり縁のなさそうなツールに感じますが、これはサイボウズ社がターゲット層に向けて、あえて分かりやすいメッセージにしているだけで、実際の所はkintoneというのはMySQLにWebインタフェースやAPIを備えたWebデータベースです。

こう聞けば、急にWebエンジニアにも身近な存在になるのではないでしょうか。そこでこの記事では、そんなkintoneをエンジニア目線からそのメリット実際の使い方などをご紹介していきましょう。

kintoneをデータベースに利用するメリット

kintoneをWebデータベースとして利用する大きなメリットは、セキュリティです。kintoneは、サイボウズが運営するクラウド基盤上で運用されています。ここには、多くの日本の中小企業が利用している「サイボウズoffice」なども同居しているクラウドサーバーであり、セキュリティには細心の注意が払われています。

ISMAPやISMS等の第三者認証も取得されており、信頼してデータを預けることができます。

管理画面が不要

kintoneには管理画面が標準で装備されています。テーブル(アプリと呼びます)の設計から、レコードの管理、集計等を管理画面上からノーコードで利用することができます。

これにより、管理画面などを別途準備する必要がありません。

APIで開発が可能

kintoneでは、REST APIを利用したAPIが提供されています。データの取得はもちろん、新規レコードの追加やレコードの変更・削除など、ほぼすべての操作をAPIを通じて行うことができ、フロントエンドプログラムのバックボーンとして利用が可能です。

このように、kintoneはフロントエンド開発に役立つのはもちろん、サーバーサイドのエンジニアとしては、セキュアなデータベースを手軽に利用することができます。

そこで、kintoneを次のような用途で利用することができます。

お問い合わせデータベースとして

フォームから入力された個人情報を、安全に保管するためのデータベースとして利用できます。

APIを「登録のみ」解放すれば、APIがハッキングされたとしてもデータを抜き出すことができません。挿入された問い合わせデータはkintoneに実際にログインをして確認すれば良いことになります。

ヘッドレスCMSとして

見出しや本文など、CMSとしてフィールドを設計すれば、ヘッドレスCMSとしてフロントエンドのフレームワークなどと連携することができます。

Webサイト上のデータベースとして

Webサイト上に、何かのデータをリストアップしたい場合や、大量のデータを提示したい場合なども、kintone上のデータを使ってWebページを構築すれば、更新も簡単になります。

このように、kintoneを利用するには多くのメリットがあります。