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AIコード生成ツールとして注目を集めるCursorに、バックグラウンドエージェントという機能が追加されました。合わせて、Slack連携が可能になりました。それぞれ紹介していきましょう。
バックグラウンドエージェントとは?
従来のCursorエージェントは、エディター上で動作するAIでした。エージェントが動作している間は、Cursorを起動させ続けなければならず、作業を見守っておく必要がありました。
しかし、新登場のバックグラウンドエージェントは、その名の通り「裏側で動作する」エージェントです。一度依頼を投げると、Cursorを閉じていても作業を続行し、完成したコードをGitHubに自動でプッシュしてくれます。

バックグラウンドエージェントの使い方
バックグラウンドエージェントを使用するには、GitHubのリモートリポジトリ環境が必要になります。まずはそのために、作業用のフォルダを準備しましょう。ここでは、デスクトップに「background」というフォルダを準備しました。

これを、Gitのリポジトリとして初期化した後、GitHubにリモートリポジトリを作成しておきます。詳しい手順は、動画をご参照ください。

準備が完了したら、Cursorを再起動しておきましょう。
エージェントを起動しよう
Cursor左下の「バックグラウンドエージェント」ボタンをクリックします。

すると、チャット欄が表示されます。ここに、プロンプトを入力していきましょう。

なお、現状バックグラウンドエージェントを利用するには「MAXモード」という、Cursorの月額課金とは別に従量課金が発生する、リッチなモデルでのみ利用が可能です。使い過ぎには注意しましょう。
プロンプトを送信すると、バックグラウンドでタスクが走ります。

Cursorを閉じてしまっても良く、完成するとGitHubの方に専用の「ブランチ」が作成されて、コミット・プッシュされます。

内容を確認し、問題なければ「マージ」作業などをして取り込みましょう。じゃんけんゲームができあがっています。

このように、指示を出すとバックグラウンドで動作するのがバックグラウンドエージェントです。
Slack連携機能
バックグラウンドエージェントはCursorがなくても動作し、Slackと連携する機能が提供されています。次のように設定しましょう。
- cursor.comにアクセスしてログイン
- Account Settings → Integrations → Slackメニューをクリック
- 「Manage」をクリック

- Slackワークスペースとの連携を許可
- 注意: 現在は未承認アプリのため警告が表示される

連携すると、いくつかの設定を行うこともできます。
- デフォルトモデル:利用するAIのモデルを選択します
- デフォルトリポジトリ:標準で使うリポジトリを選びます
- ベースブランチ:作業するブランチを指定したい場合に指定します

すると、Slackに「Cursor」というユーザーが追加されます。DMで、このCursorとのチャット欄でプロンプトを送信すると、バックグラウンドエージェントを操作することができます。
ただ、記事執筆時点はもう一息うまく動作しませんでした。改めて試してみます。