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HTMLの仕様の名称で、2021年から標準仕様として採用されています。
HTMLはそれまでW3Cという非営利団体によって「策定」という作業がされて、HTMLの各種仕様が検討され、「勧告」という手続きをすることで正式な仕様として採用されていました。この際、バージョン番号が付加されて、HTML3.2とかHTML4.01、またXHTMLという仕様になったときもXHTML1.0、XHTML1.1といった具合にバージョン番号が付加されていました。
しかし、XHTML1.1が勧告された後で、次の仕様がさまざまな事情から勧告されないままになってしまった中で、W3Cの動きに不信感を持ち始めたAppleやMozillaといったブラウザーベンダー(開発会社)は、WHATWGという団体を設置し、独自の規格を作り始めていきます。
こうして、勧告されているHTML(XHTML)の仕様と現実で使われているものとずれが出始めてしまい、W3CはXHTMLの策定をやめて、WHATWGの仕様をHTML4の次のバージョンとして「HTML5」として採用しました。
HTML5からHTML Living Standardへ
その後、W3CはWHATWGと連携することを模索していましたがうまくいかず、W3C側で従来と同じようにHTML5.1、HTML5.2…といった具合に勧告をしていくことを模索します。
しかし、WHATWG側はこれをよしとせず、再び独自の「HTML Living Standard」を策定します。これにより、再びHTMLは世の中に2種類存在することになってしまいました。
こうして紆余曲折の後、W3CはHTMLの策定作業を停止することを発表。WHATWGが定めるHTMLを標準として認めることにしました。これにより、現在標準となるHTMLはこの「Living Standard」が唯一の仕様となりました。