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続いて、足し算をしてみましょう。新しく、「sum.ts」を作成して、次のようなプログラムを作成します。
console.log(1 + 1);
ターミナルで、次のようにコンパイルして実行しましょう。
tsc sum.ts
node sum.js
画面には、「2」と表示されました。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-26-1024x576.png)
今回は、「console.log」のパラメータに「足し算」の計算式を渡すことで、計算を行ってくれたということです。
算術演算子
ここで使った「+」という記号を、プログラミング用語では「算術演算子」といいます。「+」は算数で使う記号と同じく「加算する」という意味で、引き算も同じ「-」という記号が使われます。次のようなプログラムを作ると、結果は「0」になります。
console.log(1 - 1);
掛け算・割り算しよう
少し注意しなければならないのが、かけ算とわり算です。算数では「×」や「÷」という記号を使いますが、TypeScriptやその他のプログラミング言語では、これらの記号は使われません。代わりに、「*」や「/」という記号が使われます。次のようにプログラムを書き加えてみましょう。
console.log(10 * 5);
コンパイルして実行すると「50」と表示されます。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-27-1024x576.png)
アスタリスク(*)という記号が掛け算の記号として利用されています。同じく、割り算は「/」記号を使います。
console.log(10 / 5); // 2
このように、一部の記号が違うので気を付けて利用しましょう。このような計算に使う記号を「算術演算子」といい、次の種類があります。
足し算 | + |
引き算 | – |
かけ算 | * |
わり算 | / |
剰余算(わり算の余り) | % |
べき乗算 | ** |
算術演算子の優先順位
算術演算子は、例えば足し算よりもかけ算の方が優先度が高いといった、算数の計算のルールはそのまま適用されます。次のような計算をした場合を見てみましょう。
console.log( 1 + 2 * 5 ); // 11
この場合、1+2よりも、2×5が先に計算されるため、結果は11になります。もし、足し算を先に行いたい場合はカッコで囲みます。
console.log( ( 1 + 2 ) * 5 );
小数の計算に注意
コンピュータは、計算を素早く正確に行ってくれますが、実は計算する内容によっては簡単な計算も間違えてしまうことがあります。次のようにしてみましょう。
console.log(1.9 - 0.1); / 1.799999...8
この答えは「0.8」ですが、実行すると「1.7999…8」などと表示され、ほんの少しだけ違っています。これは、間違いなどではなくコンピュータの特性として小数の計算をすると「誤差」が出てしまうことがあります。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-28-1024x576.png)
これを解決する方法はありますが、ここではひとまず小数を計算すると誤差がでることがあるということだけ覚えておきましょう。