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続いて、画面に次のようなメッセージを表示してみましょう。
100円の商品を5個買った合計は500円です。
まずは、画面にこのメッセージを表示してみましょう。次のようになります。
// strings.ts
console.log("100円の商品を5個買った合計は500円です。");
「型」を紹介したレッスンで、文字列を扱う場合はその両端にクオーテーション記号が必要になると紹介しました。そのため、ここではパラメータ全体にダブルクオーテーション(”)が付いていることに気をつけましょう。
しかしここでは、「500」という部分は計算をして求めたいとします。そこで、次のように書き換えました。
console.log("100円の商品を5個買った合計は100*5円です。");
かけ算を表す「*」を使って100×5の計算結果を表示したいとしましょう。しかし、これは計算が正しく行われず、画面にはそのまま表示されてしまいます。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-51-1024x576.png)
計算を行うためには、クオーテーション記号をなくさなければなりません。
このように、文字列とそれ以外の情報を混ぜて画面に表示させたい場合は、「文字列連結」というテクニックを利用します。
文字列を結合しよう
次のように書き換えましょう。
console.log("100円の商品を5個買った合計は" + 100 * 5 + "円です。");
これで、正しく計算結果が表示されます。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-52-1024x576.png)
文字列連結には「+」の記号が使われます。足し算の算術演算子と同じ記号なので、かなりややこしく感じますが、なぜかJavaScript等の一部のプログラミング言語は、この記号が使われます。
少し簡単な例に書き換えてみましょう。
console.log("A" + 1);
このプログラムを実行すると、画面には「A1」と表示されます。文字列の「A」と数字の「1」を連結して表示しているわけです。
こうして、「+」記号を使えば、文字列と数字を混在させることができます。
足し算に注意
先の通り、TypeScriptでは足し算の記号と文字列連結の記号が同じなため、次のようなプログラムを作るときには注意が必要です。
console.log("1+1=" + 1+1);
文字列としての「1+1=」と計算式としての「1+1」を連結して、「1+1=2」などと表示したいと思いました。しかし、これは正しく動作せず「1+1=11」などと表示されてしまいます。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-53-1024x576.png)
これは、最初に「1+1= 」という文字列と「1」という数字が連結されてしまって、文字列に変わってしまうため「1+1=1」という文字列ができあがってしまいます。そして、その後にさらに「1」が「連結」されてしまうため、11等という結果になってしまうわけです。
この場合は、算術演算子の優先順位の変更と同様で、計算式の方をカッコで囲って、優先順位を上げる必要があります。
console.log("1+1=" + (1+1));
とします。ややこしいですが気をつけましょう。