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TypeScript入門都道府県を地域で分類しよう – 多次元配列

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配列は、要素の中にさらに配列を含めることができます。これを「多次元配列」といい、情報をさらに柔軟に分類することができます。

都道府県を地域別に分類しよう

例えば、都道府県は青森県や岩手県が「東北」とか、茨城や栃木は「関東」など、地域に分類することができます。これを配列で表現するには、多次元配列を作ることができます。次のように記述しましょう。

const area: { [key: string]: string[] } = {
  hokkaido: ["北海道"],
  tohoku: ["青森県", "岩手県", "宮城県", "秋田県", "山形県", "福島県"],
};

ここでは、連想配列として準備しますが、値の部分にさらに配列が挿入されています。

tohoku: ["青森県", "岩手県", "宮城県", "秋田県", "山形県", "福島県"],

これにより、連想配列の値を取得すると、さらに配列が取り出されるという「多次元」の配列構造になっています。

「console.table」を使って、配列の内容を確認してみましょう。

console.table(area);

2次元の表のような形で管理できていることが分かります。

繰り返し構文で利用しよう

繰り返し構文で、この多次元配列を利用する場合、配列の要素自体を利用することができます。例えば、東北地方の都道府県をfor of構文で表示してみましょう。

for (let prefecture of area["tohoku"]) {
  console.log(prefecture);
}

これで、東北地方全体を表示できます。

さらに、繰り返し構文を入れ子構造にすると、地域と都道府県を併せて表示することもできます。

for (let areaname in area) {
  console.log(areaname);
  for (let prefecture of area[areaname]) {
    console.log(" - " + prefecture);
  }
}

違いが分かりやすいように、都道府県の名前の前には「 – 」という記号を連結して、地域の名前と区別しました。これによって、都道府県を地域別に分類して表示することができます。

3次元配列、4次元配列などもしくみ的には可能です。ただ、そこまで複雑な配列になる場合は、後で紹介する「オブジェクト」にした方が分かりやすくなるため、あまり使われる機会はありません。2次元配列くらいまでは日常的に使われるので、繰り返し構文の入れ子とともに覚えておくと良いでしょう。

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