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それではここで、ちょっと実践的なプログラムとして、足し算プログラムを作ってみましょう。次のように、コマンドラインでプログラムを呼び出すときにパラメータを指定できるようにします。
node js/calc.js 1 3
すると、1+3の計算結果である「4」と表示するようなプログラムを作成していきます。
追加パッケージをインストールしよう
このプログラムを作成する場合、コマンドラインパラメータを受け取るための追加のパッケージをインストールする必要があります。まずはターミナルで次のように入力しましょう。
npm i —save-dev @types/node
パッケージがインストールされて、利用できるようになります。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-54-1024x576.png)
パラメータを受け取ろう
パラメータの受け取り方は、次のようにすることで受け取ることができます。
// calc.ts
const num1: string = process.argv[2];
console.log(num1);
このプログラムをコンパイルして、次のようにパラメータを指定して呼び出してみましょう。
node js/calc.js 3
すると、ファイル名の次に指定したパラメータを受け取ることができます。
![](https://tomosta.jp/wp-content/uploads/2024/05/image-55-1024x576.png)
「process.argv[2]」という記述は、現状ではまだ理解できなくて良いでしょう。パラメータを受け取るための記述になります。
型を変換しよう
こうして受け取ったパラメータは、「文字列」として処理されます。ユーザーが数字を入力した場合でも文字列になってしまい、そのままでは計算に使えないため、型変換をする必要があります。
const num1: number = Number(process.argv[2]);
これで「num1」という変数には次のように呼び出したときの、最初のパラメーターが代入されます。
続けて、もう一つ指定できるようにしましょう。
const num2: number = Number(process.argv[3]);
最後の数字部分が「3」に変わっています。これで、2つの値を受け取ることができたので、この2つを足し算して結果を画面に表示します。ここでは、式も表示するために文字列連結を使って、式と答えを作ります。プログラム全文を掲載しましょう。
const num1: number = Number(process.argv[2]);
const num2: number = Number(process.argv[3]);
const sum = num1 + num2;
const output = num1 + "+" + num2 + "=" + sum;
console.log(output);
足し算をした後、文字列連結を使って「1+2=3」といった計算式を作ります。これを画面に出力すれば完成です。
使ってみよう
それでは、このプログラムを実際に使ってみましょう。コンパイルしたら、次のように呼び出します。
node js/calc.js 1 2
半角空白で区切って、2つの数字を指定すると、足し算をした結果を表示してくれます。いろいろな数字で確認してみましょう。なお、数字以外を入力すると正しく動作しないので気をつけましょう。
プログラムを短く書こう
このプログラムは、分かりやすいように何行かに分けて記述しましたが、慣れてきたら次のように一気に記述することもできます。
const num1: number = Number(process.argv[2]);
const num2: number = Number(process.argv[3]);
console.log(num1 + "+" + num2 + "=" + (num1+num2));
文字列連結のための「+」と足し算の「+」が入り組んでかなり複雑なプログラムになってしまいましたが、しっかり読んで理解していきましょう。