ざっくり学ぶ、情報セキュリティマネジメント #9-2

プロジェクトマネジメント

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システム開発などのプロジェクトを推進していくには、進行管理などが非常に重要になります。プロジェクトマネジメントのガイドラインとしては「PMBOK(Guide to the Project Management Body of Knowledge)」が有名で、これを元にスケジュールや人的資源、コストなどを管理していきます。

PMBOKには次のような要素があります。

プロジェクト統合マネジメントプロジェクト全体を一元管理するプロセス
プロジェクトスコープマネジメントプロジェクトが生み出すべき成果物や作業を管理する
プロジェクトスケジュールマネジメントスケジュール管理を行うプロセス
プロジェクトコストマネジメント予算を扱うプロセス
プロジェクト品質マネジメント成果物を検査し、品質を保つプロセス
プロジェクト資源マネジメント組織や要因の管理を行うプロセス
プロジェクトコミュニケーションマネジメントメンバー間のコミュニケーションを管理するプロセス
プロジェクトリスクマネジメントプロジェクトのリスクを管理するプロセス
プロジェクト調達マネジメントプロジェクトが使う資源の手配や管理を行うプロセス
プロジェクトステークホルダーマネジメントプロジェクトの利害関係者を管理するプロセス

アローダイアグラム

プロジェクト全体を俯瞰するのに役立つツールで、各作業の利害関係などを理解、管理することができます。例えば、AとBという作業があったとしてAという作業が3日で終わっても、Bという作業に5日かかる場合、次の作業に取りかかるには5日間必要ということが分かります。これを「最早結合点時刻」といいます。

またこの時、Aという作業は3日で終わるため、場合によっては2日間なら遅らせても問題がないことが分かります。これを「最遅結合点時刻」といいます。

こうして、プロジェクト全体のスケジュールを管理していきます。

Work Breakdown Structureの略で、作業を「ブレイクダウン(分割)」するための構造図のこと。

「○○システムを作る」といった、大雑把な作業で管理をしようとすると、予算やスケジュールなども非常に立てにくくなってしまいます。そこで、作業を分割していき、見通しが立ちやすい単位まで細かくしていきます。

この作業1つ1つにコストなどを割り当てていくことで、その積み上げで全体のコスト・スケジュールなどを割り出すことができるようになります。

参考書籍
令和06年 情報セキュリティマネジメント 合格教本

岡嶋 裕史 (著) / 技術評論社 / 1,980円〜

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