ざっくり学ぶ、情報セキュリティマネジメント #8-4

IPアドレス

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IPアドレスは、IPベースのネットワークの際にコンピュータ同士(ノードといいます)を識別するために、割り振られた固有の数字の組み合わせです。このIPアドレスを指定することで、世界中のコンピュータの中から通信相手を特定することができます。

なお、IPアドレスと似たものに「MACアドレス」があります。これは、データリンク層で利用されるアドレスで、各種通信ハードに直接割り振られていて通信する相手を識別するために利用されます。

IPv4

IPアドレスの形式には、複数のバージョンがあり、現在広く利用されているのはIPv4というバージョンです。これは、0から255までの数字を4つ組み合わせた「32ビット」と大きさのアドレスで、これにより約43億通りの組み合わせを表現することができます。

サブネットマスク

IPアドレスは、バラバラに付加してしまうと管理がしにくくなったり、通信の効率が悪くなります。そこで、例えば先頭の2組は会社内で同じIPアドレスを利用し、後半の2組で各コンピュータを識別するなど、グループにして管理します。これを表すのが「サブネットマスク」と呼ばれるもので、これによってIPアドレスは「ネットワークアドレス部」と「ホストアドレス部」に分かれることになります。

サブネットマスクをどのように設定するかは、何台のコンピュータを接続したいかによって、クラスA, B, Cと変わります。

例えば、クラスAの場合は約1,600万台を接続できるのに対し、クラスCの場合は254台までを同一ネットワーク内に接続することができます。

どのクラスを採用するかは、ネットワーク管理者によって決められます。

また、より柔軟に構成を決められる「クラスレスサブネットマスク」というものもあります。

プライベートIPアドレス

IPv4のIPアドレスは、現代のネットワークでは全世界のコンピュータに割り振るのに数が足りません。これをそのため、インターネットに接続するIPアドレスを共用し、組織内などでは専用のIPアドレスに変換をして通信を行っています。これを「グローバルIPアドレス」と「プライベートIPアドレス」と呼びます。

グローバルIPアドレスは共用のため、接続する度に異なるIPアドレスが割り振られますが、それを防ぎたい場合には、グローバルIPアドレスを取得して固定する「固定IPアドレス」という方法があります。ただしこれを行う場合は、管理手数料などが発生します。

IPv6

IPv4が数が足りない「枯渇問題」に悩まされていることから、新しい仕様として現在徐々に普及してきているのがIPv6という技術です。これは、IPv4の4倍(128bit)の組み合わせ量を持つため、事実上無限とも言えるアドレスを表現することができます。

参考書籍
令和06年 情報セキュリティマネジメント 合格教本

岡嶋 裕史 (著) / 技術評論社 / 1,980円〜

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