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ネット上には、Webの他、メールやチャットなどさまざまなサービスがあります(これらをアプリケーションと呼びます)。これらは、1台のコンピュータで実現されていることも多くあります。この時、コンピュータに入ってきたデータをどの「アプリケーション」が処理するかを識別するために使われるのが「ポート番号」と呼ばれる番号です。
1から65535の範囲で数字を指定し、各アプリケーションで重複しない数値をしていして起動します。万が一重複した場合は、後から起動しようとするアプリケーションが起動できない状態になります。
そして、そのコンピュータに接続したいクライアントは、決められたポート番号を指定して通信することになります。
システムポート(ウェルノウンポート)
ポート番号は自由に決められるとはいえ、バラバラに決めてしまうと接続する側も大変です。
そこで、Webやメールなど主要なアプリケーションには、あらかじめよく使われる番号があります。これを、システムポートやウェルノウンポートといいます。
例えば、WebブラウザでWebサイトを見るとき、ポート番号を省略して指定することができますが、この時Webブラウザは自動的に443というシステムポートを指定して接続しています。
ダイナミックポート
先の通り、起動するアプリケーションでポート番号は重複してはいけないため、空いているポートを探して指定することになります。アプリケーションによってはポート番号が決まっていないため、起動したときに空いているポートを自動的に探して起動するものもあり、このようなしくみを「ダイナミックポート」と言います。