ざっくり学ぶ、情報セキュリティマネジメント #8-2

通信方式

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通信の方法には、大きく分けて「回線交換方式」と「パケット交換方式」があります。

回線交換方式

この方法は、通信する両者が回線を占有して通信を行う方法です。電話を思い浮かべると分かりやすいでしょう。他の人と話しているときは、電話をかけても話し中の状態になります。

パケット交換方式

もう一つの方法が、パケット交換方式で、これは通信する内容を細かく分けて、「パケット」と呼ばれる塊にして送受信します。「パケット交換機」というコンピュータが、このパケットを処理するのが「パケット交換機」と呼ばれるコンピュータで、適切な相手まで送り届けます。

この通信方式には、次のようなメリットがあります。

耐障害性

パケット交換機は、もしある通信回線に障害が起こっていても、別の通信回線で相手に届くものであれば、迂回をして送信することができるため、障害に強くなります。

パケット多重

パケットは細かく分割されたデータであるため、大きなデータだからと通信回線を占有することなく、パケットとパケットの間に他の人のパケットを挟むことなどができるため、回線効率が良くなります。

異機種間接属性

パケット交換機が対応していれば、通信の相手が同じ通信方式でなくても変換して通信することなどができます。

コネクション型通信とコネクションレス型通信

通信方式にはもう一つ、「コネクション」を確立するかどうかの違いがあります。

コネクション型通信

コネクション型通信は、実際の通信を始める前に通信相手と接続ができるかを確認してから通信を行う方法です。この場合、確実に通信が行えるため、安定性が向上しますが、通信効率が悪くなり、手順も多くなります。

コネクションレス型通信

コネクションレス型の場合、この手順を省略して「相手が通信可能である」という前提でデータを送信してしまいます。その後、相手が通信不能であった場合はそのままデータは破棄されます。

そのため、相手に通信が届いているかどうかは確認することができません。

参考書籍
令和06年 情報セキュリティマネジメント 合格教本

岡嶋 裕史 (著) / 技術評論社 / 1,980円〜

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