ざっくり学ぶ、情報セキュリティマネジメント #6-8

SSL/TLS

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Webサイトを閲覧するときに利用できる暗号化通信技術。フォームなどで送信するときの情報や、ログイン後のページなどで個人情報を確認するときなどにも、情報を暗号化して送信することができます。

元々は、SSL(Secure Socket Layer)という 暗号化技術が使われていましたが、こちらはすでに危険性が指摘されていて、現在では改良された「TLS(Transport Layer Security)」が利用されています。

ただし、「SSL」という言葉が浸透してしまっていたため、「SSL/TLS」と記述したりまたは「SSL」という言葉にTLSを含めてしまうこともあります。

デジタル証明書

SSL/TLSを利用したい場合は、最初にWebサーバーに「デジタル証明書」というものをインストールします。

これは、認証局(CA)という組織に年間維持費を支払って、自社の存在証明などを申請することで取得できるもので、これをインストールするとTLS/SSL通信が可能になります。

CAは、この証明書の「公開鍵」をWebブラウザに配布していて、この公開鍵を使うことで、Webサーバーが提供する証明書が正しいかを判断することができます(詳しくは、デジタル署名のしくみも参照)。

こうして、Webサーバーが信頼できると、クライアントは手持ちの公開鍵を使ってキーを生成して暗号化します。そして、Webサーバーに送信します。

そしたら、このキーを利用して互いに共通鍵を生成します。これで通信の準備が完了です。この共通鍵を使って、暗号化したら送受信していきます。

HTTPとHTTPS

SSL/TLS通信が行われると、Webサイトを見るときのアドレスが「http」から「https」に変化します。

かつては、暗号化をするとWebサーバーに負担がかかることや、証明書の取得にお金がかかることから、暗号化が不要なWebサイトの場合(すべて公開情報だけで構成されているWebサイトなど)では、SSL/TLSを利用しないのが一般的でしたが、Google等が暗号化通信を推奨するようになり、現在では非SSL/TLS通信の場合は警告なども表示されるようになりました。

さらに、無料の証明書なども登場して、一般的になったことから、現在では基本的にどんなWebサイトでもSSL/TLSを利用するのが一般的になっています。

参考書籍
令和06年 情報セキュリティマネジメント 合格教本

岡嶋 裕史 (著) / 技術評論社 / 1,980円〜

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